ズワイガニは、日本を代表する高級食材です。その美味しさは、多くの人に愛されています。
そんなズワイガニには、さまざまなサイズがあります。サイズによって、身の量や味わいが異なるため、購入する際にはサイズ選びが重要です。
しかし、ズワイガニのサイズは、カニ通販によって異なる場合があります。そのため、購入前にサイズを確認しておくことが大切です。
そこで、今回は、10L~8Lと6Lのズワイガニのサイズを実際に購入して2社で比較してみました。
比較した結果、2社間でサイズに差があることがわかりました。また、サイズによって、身の量や味わいにも違いがあることがわかりました。
この記事では、ズワイガニのサイズの基準や、2社で調査した結果を詳しく解説します。ズワイガニのサイズ選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
実はズワイガニのサイズ表は、販売会社によって違います
ズワイガニのサイズでよく見る2Lや5Lなどのサイズ表記ですが、実は販売会社によって元となるサイズ表は異なります。
ではなぜ、このような違いがあるのでしょうか?
理由は簡単です。ネットや実店舗で販売される時には国内基準がないためです。
そのため、ズワイガニのサイズは、それぞれのカニ通販会社の判断で決めることができます。
しかも、法的に規制もありません。
ただし、輸入される蟹の1肩に対しては、統一された規格が存在します。
それが「S、M、L、2L、3L、4L、5L」というサイズ表記です。
これらのサイズ表記は、蟹の大きさではなく、重量によって決定されます。
分かりやすいように、ズワイガニのサイズ表をまとめました。
つまり、私達がズワイガニを購入する時に目にするサイズとは、それぞれのカニ通販会社が独自で定めたものということです。
したがって、ズワイガニのサイズの比較は、同じカニ通販会社の中でしかできないということになります。
ズワイガニのサイズ規格は商品の販売状態でも異なる
ズワイガニのサイズは、殻付き、むき身、ボイル、生などの販売状態によっても規格が異なります。
通常は、輸入された時の蟹を原材料を呼ぶとしたら、
殻付きや姿は、原材料の基準をそのまま表記されることが多い一方で、
殻を外したむき身の場合は、各社の基準も異なってきます。
例えば、カニ通販で有名な越前かに問屋「ますよね」では、次のような基準で区分けされています。
また、ズワイガニのサイズは、ボイルさている状態なのか生なのかでも異なってきます。
一般的にズワイガニは茹でると、15%以上は重量が目減りすると言われています。
そのため、計量がボイルする前後では異なります。
つまり、各販売会社がどの時点を基準に、蟹の重量を計測するのかで違ってくるわけです。
さらに冷凍では、グレースと言われる氷の膜があります。
その分を含めると、当然重量は増します。
さらに付け加えると、持ち手の長さとらっきょ部分のカットの有無でも、その重量は変わってきます。※らっきょ部分のカットは、越前かに問屋「ますよね」独自の手間を掛けたカット方法で、他ではあまり見ることはありません。
つまり、ズワイガニのサイズ表記を他社間で比較しても、あまり意味がないと言えます。
2社のズワイガニを比較!10L~8Lと6Lサイズで調査してみた
ズワイガニのサイズは、同じサイズでも販売会社によって異なることをお伝えしました。
では、実際にどのように違うのか、2社で比較してみました。
今回、比較した販売会社は、かに本舗と北釧水産です。どちらもカニ通販で有名でご存知の方も多いでしょう。
サイズの比較に用意した商品は、以下のとおりです。
- かに本舗:超特大10L~8L生ずわい蟹半むき身満足セット
- 北釧水産:本ずわいしゃぶ超超超特大6Lサイズ
この2つの商品は、それぞれのカニ通販で最も大きなサイズとなっています。
比較内容は、大きさ・重さ・味わいの3点です。
それでは詳しく紹介します。
比較①ズワイガニのサイズによる大きさの違い
10L~8Lと6Lのズワイガニのサイズを比較すると、サイズによる違いがあることが分かりました。
まずは、見た目のサイズです。かに本舗の超特大10L~8L生ずわい蟹半むき身満足セットは、脚肉だけでなく爪・爪下・肩・小指もセットになっています。
一方、北釧水産の本ずわいしゃぶ超超超特大6Lサイズは、脚肉だけです。
そのためパッケージの大きさはこの通り、比較にならないほどの違いがあります。
でも、脚肉だけを見るとこのように、サイズの違いはあまりないように見えます。
解凍後にお皿に並べてみました。左側が北釧水産の6Lサイズ 右側はかに本舗の10~8Lサイズとなっています。
互いにカット方法が違うので、脚肉のみが分かるように赤い線を引いてみました。
すると、サイズの表記2つから4つほどの差はありましたが、
北釧水産の6Lサイズのズワイガニの方が、大きいことが分かります。
長さを測ると全体では、約20㎝ですが脚肉のみであれば16㎝ほどになります。
太さもかに本舗は半むき身で北釧水産はむき身とカット方法は違うものの、明らかに差があります。
このように、ズワイガニのサイズは、カニ通販によって全く異なることが分かりました。
比較②ズワイガニのサイズによる重さの違い
次は、解凍後の重量を計測してみました。すでに長さや太さの違いがあることをお伝えしました。当然重さも違いがあります。
こちらは、北釧水産の6Lサイズです。結果は52gです。
一方、かに本舗の10~8Lサイズは、39gという結果になりました。
こちらは半分殻が付いた状態ですので、北釧水産の6Lサイズのようにむき身にすると当然重量はもっと軽くなります。
このように、ズワイガニのサイズの違いによって重量は、異なることも分かりました。
比較③ズワイガニのサイズによる味わいの違い
最後に、ズワイガニのサイズのよって味わいが違うのかを検証しました。
結果は、北釧水産の実質大きかった6Lサイズの方がぷりぷりした食感もあり、しっかりしたと甘みと旨味が堪能できてました。とても美味しくいただくことができました。
しかしながら、かに本舗さんの10~8Lサイズも負けてはいません。
身離れが良く、身がしまっておりしっかりした食感と十分な甘みや旨味も味わうことができます。
今回は家族で食べ比べをしましたが、
両方とも身がぷっりとしており、甘みのあるジューシーな旨みに、頬張る顔には笑顔がこぼれていました。
ズワイガニのサイズのおすすめは?
ズワイガニのサイズのおすすめは、味わいや食べ応えを求めるならズバリ大きいサイズです。
ただし、姿で購入する際は、サイズや重みだけでなく、かに味噌の詰まり具合や活ズワイガニ(滅多に入手できませんが)なのか、甲羅の固さ(脱皮直後は身がスカスカのため)などでも違ってきます。
また、殻付きの場合は見た目だけでは、実際の身入りが分からないリスクがあります。当然個体差もあります。
そこで、身の状態が確認できるむき身(ポーション)か半むき身で、サイズの大きいものがおすすめです。
本記事では、各販売会社で最大級と言われる、
- かに本舗:超特大10L~8L生ずわい蟹半むき身満足セット
- 北釧水産:本ずわいしゃぶ超超超特大6Lサイズ
の2つの商品を用意しましたが、こういったサイズの大きいものを選ぶと間違いはないでしょう。
まとめ
今回、かに本舗さんの超特大10L~8L生ずわい蟹半むき身満足セットと北釧水産さんの本ずわいしゃぶ超超超特大6Lサイズで、ズワイガニのサイズはカニ通販によって異なるのかを調査しました。
結果は、ズワイガニのサイズは販売会社によって異なることが分かりました。
今回の調査で分かったことをまとめると以下のようになります。
- ズワイガニの輸入時には、1肩を基準にサイズ規格がある
- ただし、商品になった場合のサイズ表記は、各販売会社の判断になる
- そのため、同じサイズ表記がされていても、販売会社が違うと大きさや重量は異なる
- サイズ表記で比較して、大きいからといって必ず大きいわけではない
- 味わいについては、実質サイズの大きいズワイガニの方が美味しかった
この調査結果から、ネットでカニを購入する際に違う販売会社でサイズを比較しても、あまり意味がないことがお分かりいただけたでしょうか?
購入後に後悔しないように、ズワイガニのサイズ表記には十分にご注意ください。
ちなみに、北釧水産さんのズワイガニは幻の6Lサイズです。年に数回しか販売されないため入手は難しいです。今回はたまたま購入できましたが、商品がない場合は5Lサイズ以下もあるので参考にお伝えしておきますね。
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